行司人生48年目にして39代木村庄之助に。「特別な一番はない」と語る、最後の一番まで貫き通した平常心

写真提供/日本相撲協会
──行司さんになってよかったことはなんでしょう。
無事に停年まで務めあげることができ、食いっぱぐれることがなくてよかったです(笑)。逆に行司になってなかったら、どんな暮らしをしていたか、考えただけで恐ろしいです。ほかになりたい職業もなかったので、どこかに勤めながら、なんとなく暮らしていたかもしれません。
──これまでの相撲人生でうれしかったことは?
うれしかったことは特にないですね。ただ、本場所が終わるとホッとして、無事に終わってよかったなという気持ちにはなりました。
──最後の一番はどんな気持ちで土俵に上がったのでしょう。
特別な気持ちはなく、平常心です。行司はお客さんじゃないので、たとえ優勝が決まる一番であっても、一緒になって興奮するわけにはいきません。やっぱり勝負を見るということが大切ですから、常に冷静な気持ちでいることですね。緊張はしませんが、それなりの緊張感はもっています。そうでないと間違いの原因にもなります。
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