海外モデルのバイクの魅力と言えば、デザイン性や一味違った乗り心地といった個性……そしてなにより愛着から湧く所有感に尽きる。バイクをステップアップさせていくという感覚がだいぶ薄れてきている現在、欲しいものを手に入れるのが当たり前になっているのであれば、自分自身が納得できて、満足できるものを手に入れるのが幸せなバイクライフに繋がるというもの。梅雨が明ければ、バイクが楽しいシーズンがやってくる。
今回はこの春に開催された日本自動車輸入組合(JAIA)輸入二輪車試乗会で気になったニューモデル3台をご紹介。新たなバイクライフの相棒に海外モデル、いかがでしょうか?
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1.圧倒的な戦闘力の高さを誇るスポーツネイキッド「BMW MOTORRAD M1000R」
バイク乗りの憧れのブランドの筆頭として挙げられることも多い、世界中で愛されているドイツのモーターサイクルブランド、BMW MOTORRAD。その代名詞となっているのは、圧倒的な存在感と高い走破性が魅力となっているアドベンチャーモデルのGSシリーズ。だが先進のテクノロジーを搭載したスポーツモデルも人気。そして今年の注目は特別な「M」の名を冠した2台、M1000RRとM1000R。どちらを紹介しようとか悩んだ末、ネイキッドスタイルのM1000Rを選ばせてもらった。
一目でインパクトを与える塊感のあるマッシブなボディ、さらにフロントの存在感を際立たせているのが、高速走行時に空力的にダウンフォースを発生させる羽根のMウイングレット。220km/hの速度域では前輪の荷重を11kg増加させて車体の安定性を向上させるというが、常用使用域ではそれを体感することはほぼできない。戦闘力の高さを頭では理解できるが、それよりもメカやマシン好きにとってはレースで戦える機能が備わっているということに満足感を得られる。正直この“翼”にテンションは上がった。
一度、車体に跨るとまずライダーとのフィット感の高いボディフォルムに感心。足つきは830mm&やや幅広のシートということもあって、両かかとがギリギリ地面に着くという感じ。0から100km/hまでの加速がわずか3.2秒という前情報に少々緊張してはいたが、その加減は乗り手次第。
スポーツバイク特有の回転数の高いエンジン音に急かされることなく、まずはスロットルをゆっくりと開けていく。200kgのボディが軽やかに思えるほどシャープな加速、どこまで加速していくのかという怖さも少し感じた。だが、高性能の足まわりが安心感を取り戻してくれ、低速から高速まで、パワフルな走りを楽しむことができた。“速い&面白い”が率直な感想。
かなり高価な買い物になるが、その価値があるほどの刺激や満足感を得ることは確か。ただ、確実に高い自制心が必要な一台ではある。
*参考までに筆者の体型は日本人男性の中でも平均的な身長172cmの体重65kg
BMW MOTORRAD M1000R
¥2,652,000(税込)~
【スペック】
●全長×全幅×全高(mm):2085×850×1110 ●シート高(mm):830 ●総排気量(cc):999 ●エンジン:油冷/水冷4ストローク4気筒並列エンジン ●最高出力(kw/rpm):154/13750 ●最大トルク(Nm/rpm):113/11000 ●車重(kg):200 ●燃料タンク容量(L):16.5 ●カラー:ブラック・ストーム・メタリック/ライト・ホワイト
問い合わせ:BMWカスタマー・イントラクション・センター
TEL:0120-269-437
公式ホームページ:https://www.bmw-motorrad-sor.jp/
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この記事を書いた人
ライター安室淳一
クルマ、バイク、自転車専門誌の編集を経てフリーランスに。現在は乗り物とそれに関連するギアやファッション、遊び方等を中心に、雑誌、WEB、カタログ、広告等で編集・執筆活動中。
Instagram:@freerider1226
Website:https://monomax.jp/
お問い合わせ:monomaxofficial@takarajimasha.co.jp
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