生産終了となっていたミニバン「ホンダ オデッセイ」が今冬に復活することが明らかになった。2022年末に事実上販売終了となっていたが、その後も販売継続を望む声が大きく、それに応える形で、最終モデルとなった5代目をベースとする改良版を2023年冬より販売を開始することになった。発売に先駆け、先行予約の受付を今秋に開始するという。
電動化など新技術への生産対応のため一時販売を終了
1994年に使う人の生活をより楽しく豊かに広げることを目指す「クリエイティブ・ムーバーシリーズ」の第1弾としてデビューした初代オデッセイは、多人数がゆったり乗れる空間と、低床/低重心パッケージによる高い走行性能 、 洗練されたデザインで日本市場にミニバンブームを巻き起こし、その後も、ホンダらしい斬新なアイデアや走りの良さで人気を集めてきた。
しかし、2022年、電動化など新技術への生産対応のため国内主力工場の1つである狭山工場を閉鎖したこともあり、狭山工場で行っていたオデッセイの生産を終了していた。
それでもオデッセイの人気は根強く、復活を望む声が多く寄せられたことから、今回、最新仕様モデルを日本に復活導入することが決定した。ホンダは「長く愛されてきたブランドであるオデッセイを継続してお届けしたいという想いと、お客様からの多くのご要望にお応えし、前モデルをベースとした改良モデルを発売します」としている。
「精錬」をコンセプトとした新たなフロントグリルでイメージ一変
今回発表された改良モデルは熟成と進化が加えられた最新型で、「精錬」をコンセプトとした押し出し感と高級感のある新たなフロントグリルでさらに存在感を高め、シンプルでありながらも重厚感を感じさせるデザインに仕上げられている。
なかでも注目は、新グレードとして設定される「e:HEV ABSOLUTE・EX BLACK EDITION」。このモデルはブラックを基調としたフロントグリルやドアミラー、アルミホイールなどによりプレミアムなイメージを高め、インテリアでは本革シートを標準装備とし、2列目には両側アームレスト付4ウェイパワーシートとシートヒーター、折りたたみ式の2列目シートセンターテーブルを採用。エレクトリックギアセレクターやワイヤレス充電器も新装備する。
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この記事を書いた人
ライター近藤暁史
男だてらにお堅く学習院大学文学部国文学科卒。ファッション誌から一気に転身して、自動車専門誌の編集部へ。独立後は国内外の各媒体で編集・執筆、動画製作なども。新車、雑ネタを中心に、タイヤが付いているものならなんでも守備範囲。AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。自身のYouTubeチャンネル「こんどう自動車部」では、洗車・自動車のメンテナンスなどを中心に、クルマに関わる裏技を紹介中!
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